お盆について

日本のお盆のルーツ

農耕民族である日本人にとってお盆は、お正月と並ぶ二大行事・・・
お正月は歳神様を迎えて五穀豊穣を願い、お盆は祖霊をなぐさめる「魂祭り (たままつり)」だったのです。また、お正月が稲作の祭事であるに対して、お盆は畑作物の祭事としての性格もありました。
ですから、お正月には餅を供え、お盆にはうどんやそうめん等、調度この頃にとれる小麦粉の加工品や、ウリ・ナス・キュウリ等 畑で取れた物を中心に供えます。

しかし、仏教が普及しますと仏事としての(お盆)が、日本に古くからあった「先祖の魂祭り」と密接に結びついて、仏教行事としての性格の方が強くなりました。

お盆は、正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、古代インド語の「ウランバーナ」からきてます。意味は倒懸解(とうけんかい)といって、逆さ吊からの救いを意味しております。昔、お釈迦様のお弟子の目蓮尊者さんが、亡き母のあの世の様子を神通力で見せてもらったところ餓鬼道に落ちて苦しんでいるのを知り、母がどうしたら救われるのかをお釈迦様に尋ねたら、7月15日はお坊さんが百日の修行を終えて伝道に出る日だから、お坊さん方にご供養しなさいと教えられ、その通りにするとその供養の功徳によって母の苦しみは消え成仏することが出来ました。
お盆の時季、お寺様で施餓鬼法要を行うのは、逆さ吊の餓鬼道の苦しみに堕ちないよう先祖の霊に、ご供養するという意味がございます。

今年新盆の方は、お寺様で特にご供養していただけますので、是非足を運んでください。

※お寺様によって、施餓鬼法要の時季は異なりますので、事前に確認されると良いと 思います。

お盆の(食)

ご先祖の霊に供える食事は、原則として精進方式とし、季節の畑作ものが中心。
特に欠かせないものが麺類で、その長さにのせて祖霊とのご縁が長く続きますようにというならわし。また、仏さまは丸いものが好きといわれ、ほおずきや団子、ぼたもち、枝豆、里芋、なす等も供えます。
そして、仏さま何人きても困らないように、柳の箸を三膳用意いたします。
お盆中、家族が食べる料理は土地によってまちまちですが、精進ものばかりとは限らず魚なども添えて盛夏を乗り切る体力食とします。

盆棚

お盆には正式には盆棚を飾って、お仏壇から位牌を取り出し盆棚に飾り、たくさんの夏の野菜や果物をお供えします。盆棚にはいろいろな形があり、その家々のやりかたがありますが、昔ながらでは適当な机の上にまこもを引き、四隅に青竹を立て、四本の青竹を紐で結ぶやり方と、お葬儀のときに49日まで使った後飾り用机があれば、それを使用する方法があります。その際、49日までは白い布をかけていましたが、お盆の時は、金襴またはまこもをかけます。また、盆棚を用いずお仏壇の中に小さなまこもをかけ、お盆のお飾りやお供えをする場合もございます。
一番大事なのは、私達が出来る限り、精一杯真心込めて精霊をお迎えすることです。

新盆提灯

新盆提灯

新盆提灯

昔はお迎え提灯といい、お墓参りをすませた後、ローソクの火を提灯に移し、家までの道先案内に使用しましたが、近年では交通事情の問題で非常に困難な為、お盆に初めて里帰りする祖霊が道に迷ったりしないように、外から見える玄関先や軒下に一つ吊します。
そして夕刻には、提灯に火を灯します。
また、その灯りは以前ローソクでしたが、最近では危ないので電池式になっております。
この新盆用提灯は、新盆のお家の方が、ご用意いたします。また、次の年は必要ありませんので送り火の際、ほうろくの上で燃やします。

盆提灯

 この盆提灯は、毎年お盆に盆棚の前や、お仏壇の前にお飾りいたします。数はいくつとは決まっておりませんが、できる範囲でたくさん飾ってあげると良いと思います。
 地域では、盆提灯の数が亡くなった故人の交友の広さをあらわし、盆提灯の数が誰からも愛され、親しまれた方である証と考えられています。
 親戚・知人で今年、新盆を迎える方がいれば、早めに絵柄のある提灯を送られると良いでしょう。
 新盆のお家の方は、親戚・知人から絵柄付提灯をいただき、自分たちは家紋入り提灯をご用意するのが、一般的に多いようです。

盆提灯

盆提灯




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